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「ぐんまフランス祭2020」

2013年12月13日

138-2 アルル (南仏)

Bonjour~!


めっきり寒くなってきましたね~・・・。

こたつで鍋・・・・なんかが美味しい季節です。
フランス関係のブログを書きながら不謹慎ですね・・・。
でも先日ポトフ鍋を作って食べましたが美味しかったです~。
さすがにこたつでは頂きませんでしたが、日本の鍋のように
皆でつっつきながら・・・。


さて、前回のアルルの続きです。





実はアルルは、フランスでも有数の田園地帯も郊外に持っているのです!
アルルはローヌ川の最下流にあるのでその下流に出来た湿地帯全体が
お米の産地でもあるんです。
南仏に広がる田園を見ると、日本のそれとはちょっと違いますが
何となく懐かし~い気分になるものです。





ここで生産しているお米も、日本のお米とは全然違っていて
米の形が細長いインデイカ米。
それに炊き上げたとき、さらさらパラパラ
日本だと、粘りがあってもっちりとしたお米を良しとしますが
フランスでは、出来るだけ粘らない、さらさらパラパラなお米が
高級米になるんです。





日本の米のそれとは比較になりませんが、一般的にフランスのスーパーで
手に入る、日本のような米は丸米といって、通常は家畜や
犬などの餌用なんです。

ヴァンソンがフランスに留学していたころは、まだ日本食ブームなんて
ほど遠かったので、この丸米を炊いて食べていると
周りから哀れに思われたものです。

まあ、実際も哀れな生活だったかもしれませんが・・・(苦笑)

そしてフランスで出来る米は長米
最近は自然食ブームもあってか黒米も一般的に生産されるようになって
白米と黒米があります。





南仏の料理にはやっぱり日本人が好きな米より、この長米の方が
よくあっているんですよね~・・・。不思議なもので。


一見すると大規模農園のように見えますが、それでも
海外からの米の輸入のせいで年々、米農家も減少の傾向になるのだそうです。
やっぱりフランス人の絶対消費量はそれほど多くないし、
最近の日本食ブームにはやっぱりカリフォルニア米のようですから・・・。








そして、アルルの南に隣接するカマルグという湿地帯と
沿岸は、フランスでもっとも大きな塩田地帯。
確か、フランスの塩の約7割は、ここカマルグの塩だったような気がします。







日本では一般的に、大西洋側の塩、ゲランドの塩が有名ですが
カマルグの塩はまったく生成していないにもかかわらず、とても白く
場所によっては赤みを帯びた、鉄分が多く含まれた塩らしいです。








カマルグは、フラミンゴの大生育地帯で
塩田の白に、季節になると驚くほどピンク色になるフラミンゴとの
コントラストが見事なんです。





そして驚くなかれ、野生の白馬の群生地でもあるんです。
おそらく最近は、人工的に飼育されているのだと思いますが
あれだけ沢山の白馬を自然の中で一堂に観ることは
なかなかないので、圧巻です。

馬が好きな人も、あまり普段興味のない人も
その美しさにうっとりしますよ!






あまり日本からは観光で行かないところですが
神秘的な美しさに巡り合える場所です。

僕も学生の頃、2度ほど行っていますが
観たことのない景色の不思議さと圧倒する広大な景色に
しばし見入ってしまったのを今でも、とても印象的に覚えています。

百聞は一見にしかず です。

機会があればぜひ行ってみて下さい。


  




Posted by フランスさん at 06:00Comments(0)フランス情報