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「ぐんまフランス祭2020」

2012年06月17日

56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

Bonjour!!

梅雨ですね~

6月の後半くらいになると
渋川方面に行く途中17号のセンターに植えてある
真っ白な紫陽花がホント綺麗ですよね~

それに渋川の真光寺の紫陽花もとても見事です。
行かれたことのない方は是非お勧めです。


それでは相変わらずヴァンソンがお伝えします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨年からもんじゃ焼のルーツは「群馬」という説を、
群馬県庁舎で開催した「ぐんまフランス祭2011」のときに
「お好み焼き もんじゃのKANSAI」で表示してもらい
ご協力頂いたのですが
群馬日仏協会のブログでも一度ご紹介したいな~
と思っていました。

56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

第1回ぐんまフランス祭2011の様子


はじめて聞く人は???が頭の周りに
沢山でているのが分かるのですが、
最後になると皆さん、かなり“なっとく”のようです。


もんじゃ焼きのルーツは江戸時代後期とされています。
ウィキペディアにも「もんじゃ焼のルーツ」を検索すると
これまでの定説は書かれています。

56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

昔ながらの土手なしもんじゃ


江戸時代末期、近代産業への取り組みとして
欧米人を日本へ招聘しその石杖を築いたことは周知の通りですが、
そのころ群馬県富岡市では現在、世界遺産登録を目指す
日本近代産業のシンボルである「富岡製糸場」の建設を目指していました。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

富岡製糸場正面


実はその中心的な技師であったポール・ブリューナはフランス人。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

ポール・ブリュナーは上段右から二人目の白シャツの人


江戸幕府末期に幕府側はアメリカを含め
それまで接触してきた欧米国と様々な交渉を行っていました。
中でも近代産業技術の習得を急ぎ内々に交渉を続けていたわけです。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

当時を描いた、官営富岡製糸場


その頃、フランスの大きな産業の一つであった絹産業が
危機的状況になっていて
それは蚕の疫病による死滅が続き、その当時フランスの産業の中でも
大きなウエートを占めていた絹織物産業に重大な影響を及ぼしていたのです。

そんなタイミングでフランスの技術者が世界中に蚕を探しに旅をしていたわけですが
そんな折、日本の蚕が病気に非常に強いこと、
日本には品質の高い絹糸が収穫できることを知り
フランスは絹と日本は近代産業技術というそれぞれの思惑が合致し、
フランスの高い造船技術と精鉄技術、絹産業の海外工場的な役割として
富岡製糸場を造ることに両政府が合意したと言われています。



日本はフランスから近代産業の高水準の技術を学び、
また近代紡績工場で機械織りした高品質の絹織物を
フランスに輸出することで潤い
フランスは日本で生産したフランスの技術で生産された
高品質の絹織物を欧米各国に売り潤うという
両国にとってまさに相思相愛な状況にあったわけです。

そしてフランスの技術が伝承され日本の近代産業化が進んでいきました。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ  

ブルターニュガレット


さて、そこでフランスの北西部のブルターニュ地方の名物料理
「フルターニュガレット(クレープ)」という存在が浮上してくるのです。
フランスブルターニュ地方は群馬県とも似た気候地質で
あまり通常の作物にとっていい土壌ではないのですが
蕎麦や麦を収穫するにはとても適していて、粉もの文化が発達したわけです。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

ブルターニュガレット2


で、「ガレット」は本来小麦粉やそば粉を水やシードル、ビールなどで溶き、
薄く焼いたものに卵やハム、ベーコン、チーズなど様々なもの乗せながら、
火を通しそのまま食べたり、デザートとしてジャムをつけたりして食す食事です。


56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

ブルターニュガレットの中の小麦粉のデザートクレープ


現在の日本でクレープの相称で親しまれているものは
ガレットの中でも小麦粉と卵、牛乳を混ぜて薄く焼いて食べるもので、
日本では原宿のクレープ屋さんの影響で、デザートのように思われていますが、
本来のガレットはフランス北西部のブルターニュ地方の郷土料理です。



56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ


クレープを焼いたものを重ねておいてあるところ



そしておそらくこのポール・ブリューナ達の中に
(当時フランス人の調理人も同行していた)
日本とフランスの文化の壁を縮める為に、
(はじめて見る西洋人ですから、きっと当時の人はびくびくしたでしょう)
当時の群馬・上州の人たちとの交流を考え、
食事を通してお互いを理解しあうことで意思の疎通を図ろうとした時、
言葉が通じない条件の中でこれを解消するために
この「ガレット(クレープ)」を作ったら・・・。

56-1ぐんまフランス祭=もんじゃ焼きのルーツ

ブルターニュガレットの中の小麦粉のデザートクレープ2


またクレープ(小麦で作ったもの)とはフランス語の語源的に
「(絹)のちりめん」という意味があるので、
紡績工場で話を盛り上げるにも好都合だったと思われます。

そろそろイメージが湧いてきたでしょう?



つづく



一般社団法人群馬日仏協会
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Posted by フランスさん at 06:00│Comments(0)ぐんまフランス祭り
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