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「ぐんまフランス祭2020」

2021年07月14日

群馬積層造形プラットフォーム実現に向けて:群馬日仏協会が果たした役割

3Dメタルプリンターを活用する
「群馬積層造形プラットフォーム」設立までの道程
<群馬日仏協会が果たした役割:新たな日仏交流の曙>

群馬日仏協会 
副会長 ベルナール・デルマス




2009年12月5日、前橋市で、1872年に富岡製糸場を創設したポール・ブリュナと
尾高惇忠に触発されたかのように、日仏の有志のグループが、日仏友好関係のもとで
社会的、文化的交流を発展させるために群馬日仏協会を創立しました。

以来、当協会が主体的かつ精力的に活動してきたことは皆様もご存じのとおりです。
協会の発足を祝し、その発展に寄与しようとする全ての人々を激励するために、
スピーチや乾杯が相次いだ第一回の会合をよく覚えています。

設立から10年以上が過ぎましたが、協会の活力はこの組織を盛り立てる人々の心の中でも
行動においてもかつてなかったほど存在感を増しており、
2011年3月11日の東日本大震災の危機を乗り越え、
2020年初頭からのコロナ禍に向き合ってこられたのだと確信しています。



最近の3年間には、当協会会長の植木康夫氏、梅津宏規氏、板垣 忍氏、鈴木数成氏、
前橋市長の山本龍氏、協力者の浅井雅彦氏の提唱により、
ミシュラン都市(ミシュラン社との関係が深い都市・地域)の国際ネットワークのもとで、
群馬県前橋市とフランス・オーヴェルニュ地方のクレルモン‐フェラン市の間に
新たな国際交流が始まりました。





これによって、ネットワークのパートナー都市との新たな関係が構築され、
前橋市および群馬県のために、文化、学術、経済分野における実り多い交流、
連携を発展させることが可能になります。

このアプローチから生まれたプロジェクトが最近具体化されたことに
ここで触れておきたいと思います。
太田市のミシュラン研究開発センターに、群馬県の企業や大学が利用できる
金属積層造形の共同プラットフォームを設置するための準備が開始されました。

このアイディアは、群馬日仏協会の幹部が提唱した
最初の国際的ミッションの一環として生まれ、
群馬の産業界、学術界が協力し合う形で、前橋市、太田市、
JETRO、群馬県の支援を得てついに日の目を見ることになりました。





この注目すべきプロジェクトは、金属積層造形という最新技術を介して、
全ての関係者が新たな発見をし、研究し、
自らのノウハウを発展させることを可能にするでしょう。
この技術は10年以上前から、ミシュランが、従来の技術では
実現不可能だった形状やデザインの革新的なタイヤを開発することを
可能にしてきたのです。

私はミシュランでの経験から、このプラットフォームの周りに集う
全ての関係者がそこから大きな利益を得て、
今後の活動を成功させることができると信じています。



このプラットフォームは、自動車、航空、宇宙、医療など、
この技術がすでに存在し、さらに応用されるであろう様々な分野で、
日本における金属積層造形のノウハウ普及の事例の一つとして、
すぐにも群馬を超えて関東を始め日本中に定着していくことでしょう。





群馬県は、農産物加工業、工業、サービス業などの産業のほかに、
雄大な山々や森、湖、川、素晴らしい温泉といった自然環境のおかげで、
観光の観点からも大きな可能性を持っています。



日常を離れ、自然の中で心身を癒したいと望む東京の住民
(フランス人も大勢住んでいます)
を始め、新たな観光客に向けて、根気よくプロモーションを続けなければなりません。
群馬県観光局は東京のCCIFJ(在日フランス商工会議所)に
この方向での協力を求めています。



群馬日仏協会は、会員の活動力のおかげで、
日本のほかの地域の日仏協会ではあまり見られない、
ダイナミズムと比類のない進歩の指針となっています。
私はこの協会のために貢献できたことを大変嬉しく、誇らしく思います。
皆様への心からの友情をお伝えして、結びの言葉といたします。
  




Posted by フランスさん at 11:00Comments(0)その他の情報